2016年07月 一覧

辛い頸椎椎間板ヘルニア

一年ほど前、突然右の掌から指先までがビリビリと痺れ、二の腕にかけて痛みというか、だるさを感じるようになりました。
最初は子供たちとの慌ただしい夏休みが終わり疲れが出たのかと思っていたのですが、その痛みは一週間以上続き、次第に物もちゃんと掴めず落としてしまうようになりました。もしかしたら頭の病気かもと不安になり、ネットで色々と検索していたところ、頸椎に損傷があると腕に痛みやしびれが出ると書いてあったため、近所の整形外科に行ってみることにしました。

レントゲンを撮ってもらいましたが、画像に異常はないとのこと。ただ、診察で右の中指を叩くと親指が反応して、「これは病的反射なので、椎椎間板ヘルニアでしょう。」と言われました。そのときの症状は、掌の痺れ、腕の痛みとだるさ、それから首が重く立って居るのが辛いことと、吐き気を感じるほどの肩こりです。その日のうちに首と肩の関節にブロック注射というものを打ってもらうと手の痺れと腕のだるさはなくなりました。

それから薬物治療と、一か月に二回ほど痛み止めの注射を打ってもらっていました。首に注射なんて…最初は怖いし痛いし出来ればやりたくないと思っていましたが、注射をすれば痛みが消えると思うと、自分から「先生、注射してください。」というようになっていました。学校や幼稚園の行事に合わせて注射をしてもらう日々。

ただ、一年近く経っても症状は変わらず不安になり、セカンドオピニオンでMRIを撮ってもらうことにしました。結果、画像に頸椎椎間板ヘルニアの症状は出ていませんでした。先生に今までの経過を話すと、軽い症状なら一年で自然治癒したのかもしれないとのこと。それではこの辛い首と肩の凝りは?と聞くと、神経的な痛みでしょうと。治療法も今までの病院と変わらないので、そのまま近所の整形外科に通うことにしました。

初診のMRIとレントゲンで一万円の出費。この一年の治療費もかなりな額です。辛いときは一日中寝たきりで働くこともできず、私はただの金食い虫だと思ったら精神的にも病んできて、夜は眠れず、のどに何かが詰まっているような感じで息苦しくなり、精神科にも通いました。

それでも一年半たった今、症状はだいぶ楽になりました。未だに通院と薬物治療は続けていますが、症状も和らいできて、軽く運動をするようになったら肩の凝りもだいぶほぐれてきて、普通の生活ができるようになりました。まだたまに辛くなることもありますが、家族の支えもあり頑張っています。生きる死ぬの病気ではなくても辛い痛みに耐えなくてはいけないことに変わりはありません。自分が病んでいることで周りの人に迷惑をかけてしまうと悩んでいる人も多いでしょう。私の経験からすると、辛いときは手を差し伸べてくれる人にとにかく甘える事。そうすることが元気になるための一番の近道だと思います。